ギックリ腰といっても、結果として腰椎椎間板ヘルニアになることもありますが、ここでは世間一般的なギックリ腰について書いていきます。
では、ギックリ腰とはなんでしょうか?
ギックリ腰は、急性腰痛または筋筋膜性腰痛と言います。
まず、ギックリ腰になるのに年齢は関係ありません。年配の方から小中学生の若い方でもなります。
普段から腰に負担のかかる仕事や作業をされており、腰の疲労を抱えている方に好発します。
また、荷物を持つときや普段の姿勢が悪く、股関節の硬い人にも好発します。
疲労がピークになり、筋肉が「もう無理です」という状態の時に急激な筋肉の収縮とそれに伴う、一部筋肉の断裂が痛みの原因です。
軽い荷物を持ち上げたときや、軽い動作をしたときにも発症するため、再発を繰り返す人は、腰の疲労具合から、ギックリ腰になる前兆を感じとることができます。
原因は主に大腰筋の急激な収縮・ケイレンによるものです。
では大腰筋とはなにか?
浅層は第12胸椎、第1~4腰椎、深層は第1~5腰椎から始まり、骨盤の内側にある腸骨筋と合流して、大腿骨内側の小転子に終わります。
この大腰筋と腸骨筋を合わせて腸腰筋といいます。
この腸腰筋の間には神経や血管が走行しており、腸腰筋が収縮した状態が長時間続くと、中の神経や血管が圧迫され、お尻~足にかけての痺れや違和感、足の指先の感覚異常などの神経症状と、こむら返り、足のむくみなどの血管圧迫による血流阻害症状が出てきます。
ギックリ腰になっても軽ければ1~2週間で痛みはなくなり、ある程度動けるようになります。
そのため、大腰筋の収縮を取り除く治療をすることなく、普通の生活に戻る方は多くおられます。
若い方であれば問題ありませんが、根本の治療をしなければギックリ腰を定期的に繰り返すことになります。
そのため、原因となる大腰筋を鍼で直接緩めることができる当院は、ギックリ腰の根本治療をすることができます。
根本的な治療を行わずに過ごされると、年を重ねていくにつれ、坐骨神経痛症状や足の痺れ、違和感が出てきます。
これは、病院へ行っても治ることはありません。
原因が筋肉(大腰筋)の拘縮であるため、病院では処置ができません。
痛み止めや湿布薬はその場しのぎであるため、治療になりません。
どこの病院でも治らなかったという方に、鍼は大変有効な治療法です。
当院では、大腰筋への直接的な鍼刺激により、大腰筋の拘縮を取り除き、神経・血管の圧迫を取り除くことができます。