坐骨神経痛

坐骨神経痛は病名ではありません。

何かしらの病気があって、それに付随する症状のことです。

 

風邪であれば発熱しますね。風邪症候群が病名で、発熱は症状です。これと同じになります。

坐骨神経痛の原因

原因疾患として、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、梨状筋症候群などほかにも多くあります。

 

ですが、それらの病気をお持ちの患者さんでも、普段から常に坐骨神経痛症状が出ているわけではありません。

疲れたとき、ある動作をしたときなどで痛みが出るというのが多いと感じます。

そのような方は、筋肉が原因となって坐骨神経痛症状を引き起こしていると考えられます。

 

ギックリ腰の方でも書きましたが、腸腰筋が神経、血管を圧迫することで痛みがでる場合もあります。

他にも、大腰筋が収縮することで、腰椎が圧迫され、椎間板が飛び出して神経を圧迫することもあります。いわゆる腰椎椎間板ヘルニアですね。

 

このヘルニアも、筋肉が原因の一旦を担っています。

 

坐骨神経痛の治療

筋肉が主な原因であれば、鍼によって直接的に腸腰筋(大腰筋+腸骨筋)を緩めることで症状は緩和していきます。続けて治療をしていくことで、慢性的に固まった腸腰筋が緩み、腰椎椎間板ヘルニアが治ることもあります。

 

ですが、手術をしてしまった方には鍼の効果はあまりありません。手術は一時的には効果的ですが、再発する方が多く、本当に最後の手段にしていただきたいと思います。